夏の湿った空気、夕立前の少し陰った空の下。
耳を澄ませば小さいけれどたくさん聞こえてくる、カエルの声。季節を感じます。
そんなカエルたちの「声」を真似たおもちゃが、安間家史料館にあります。
安間の竹を使って作られたこのおもちゃ。
棒を持ってくるくる回すと、「けこけこ、けここ」と雨を待ちわびるかのような、そんなかわいらしい声が聞こえてきます。
棒の角度、回す速さによっても音が変化する、不思議なおもちゃです。
(武家屋敷安間家史料館スタッフ)
丹波篠山の観光名所、人気観光スポット、市指定文化財の武家屋敷安間家史料館です。安間家史料館は天保元年(1830)以降に建てられたで、平成6年10月から翌年3月にかけて全面的な改修を行い、史料館として一般に公開した武家屋敷です。江戸時代、篠山城の外堀の周縁に身分によって武家屋敷が配置されていました。通称「御徒士町」と呼ばれる武家屋敷群の一角にある標準的な茅葺の徒士住宅で、安間家に伝来の古文書や日常に用いられた食器類や家具をはじめ、当時の武家の暮らしを伝えています。